北海道教育大学 フルート奏者・牧ほのかさんへELOY FLUTES社よりフルートの無償貸与

ELOY FLUTES社(オランダ・ソーメレン)の製作者Harry van Ekert(以下、エカート)は、日本の若い音楽家育成を目的に北海道岩見沢市在住のフルート奏者、牧ほのかさん(北海道教育大岩見沢校4年在学中)の2012年3月6日(火)に札幌コンサートホールで開催される卒業演奏会のために、日本で発売されたばかりのELOY FLUTESからプロ奏者向けの珍しい管体「モクメウム管体」のフルートを1本、無償で貸し出すことに致しました。

「フルート貸し出しの経緯」

2011年8月に滋賀県で開催された第15回 日本フルートコンヴェンションにて日本に初めて自身のフルートを紹介したオランダ人フルート製作者、エカートは、同コンヴェンション会場でELOY FLUTESを試奏して下さった牧ほのかさんから、日本で音楽を学ぶ学生の苦労話を聞きました。牧さんはフルートを学ぶために大学の学費や、外部で行われるマスターコースなどの費用を全てアルバイトや奨学金でまかなっており、日本では大学の主催以外の場で学生が自己負担の費用なく、自分の演奏を披露するチャンスはそうそうないことなどを聞きました。オランダを始め、欧米諸国では芸術、音楽に携わる若い才能を育成するために国や地域、企業から毎年多くの援助や演奏活動の場が提供される基盤が整っているため、今回もコンクール出場のために自費で北海道から単身、滋賀県に来たという牧さんの勉強熱心さにエカート氏は心を打たれたようでした。その場で2時間以上、ELOY FLUTESを熱心に試奏する牧さんにエカートから「日本で本格的にELOY FLUTESが販売される事になったら、何らかの機会にあなたが気に入ってくれたフルートを貸し出しましょう」と言う約束が交わされ、今回の卒業コンサートでのフルート貸与となりました。


フルートコンヴェンション会場での牧さんとエカート

「私達ELOY FLUTESはプロ奏者向けのフルハンドメイドのフルート工房です。ブランドの歴史は新しく、日本での知名度は低いでしょうが他のメーカーでは製作できないフルートを作っています。今回牧さんが気に入り、卒業コンサートで使われるフルートは、ELOY FLUTESの特長でもある「モクメウム管体」、日本の伝統工芸技術「木目金」で作られた金属板で作られた珍しいフルートです。(※管体の金属が金と銀が別々に存在し、木目柄として現れています。)もともとは日本の伝統技術に魅了された自分が、今回初めて来日をし、こうして日本の皆様に私たちのフルートを販売することになりましたのも、何か運命の引き合わせのようです。普段お使いのフルートとは、また一味違ったサウンドを持ったフルートなので、将来へ向け羽ばたく牧さんにプロへ向けての第一歩として、プロ向けのフルートで挑戦して頂くにはぴったりだと思い、今回提供させていただくことに致しました。残念ながら私は伺うことはできませんが、一人でも多くの皆様に是非、牧さんの素晴らしいフルートと、ご学友の皆様の素敵な演奏を聴いて頂きたいと思います。」

ELOY FLUTES製作者 Harry van Ekert

牧 ほのか プロフィール


愛知県稲沢市出身。北海道教育大学岩見沢校芸術課程音楽コース4年次在学中。
第2回同大学定期演奏会にてソリストとして出演し、同大学オーケストラと共演。
第161回日演連推薦/新人演奏会にて高関健氏指揮・札幌交響楽団と共演。
酒井秀明、D・ブリアコフ、工藤重典、高木綾子の各氏のレッスンを受講。
フルートを我喜屋園巳、藤井留美子、阿部博光、中山耕一の各氏に師事。

問い合わせ先:

卒業演奏会については、別紙のチラシご参照の上、北海道教育大学岩見沢校まで直接お問い合わせ下さい。ELOY FLUTESにつきましては、弊社までお願い致します。

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